初期状態では、GPSの機能は停止状態になっています。GPSを使うときは、GPSの起動を明示的に行う必要があります。 OS起動時に常に起動させたい時は、こちらの「インストールした後にGNSS自動起動設定を変更する方法」をご覧ください。
$ sudo candy gnss start [オプション]
CANDY Pi Lite/CANDY Pi Lite+とラズパイまたはASUS Tinker Boardを接続している時は、一度起動すると明示的に停止させるまで起動し続けます。ただし、GNSS電波が不通の状態が続く場合は停止することがあります。
[オプション]には、以下のものを使用することができます。
(** QZSSについては、👉candy-pi-lite-service v6.4.0
以降で対応しています ** )
-q
または--qzss
... QZSS(みちびき)を有効にします。同時に、GLONASSと北斗も有効になります(これら2つは無効にできません)-a
または--all
... QZSS(みちびき)を有効にします。同時に、Galileo、GLONASS、北斗も有効になります(これら3つは無効にできません)-s
または--suspend
... UART接続で通信中の場合、通信を一時的に中断します-r
または--resume
... UART接続で通信を中断している場合、再開します
** ご注意 **
- QZSS(みちびき)は、CANDY Pi Lite+シリーズのみ利用可能です。
UART接続(USB接続なし)で通信中の場合は、以下のように--suspend --resume
をつけてください。
$ sudo candy gnss start --suspend --resume
これによって、一時的に接続を中断し、GPSを起動してから接続を再開します。接続が停止する時間は、電波環境が良ければ4G/LTEであれば6秒前後、3Gでは10秒前後となります。
GPSの動作を止める場合は、以下のコマンドを実行します。
$ sudo candy gnss stop
UART接続(USB接続なし)で通信中の場合は、以下のように--suspend --resume
をつけてください。
$ sudo candy gnss stop --suspend --resume
GPSの起動状態を見るには、以下のコマンドを実行します。
$ sudo candy gnss status
UART接続(USB接続なし)で通信中の場合は、以下のように--suspend --resume
をつけてください。
$ sudo candy gnss status --suspend --resume
結果は、以下のようなJSON形式の文字列が返ります。
{
"session": "stopped",
"qzss": "enabled"
}
session
... GPSが起動中の場合はstarted
、そうでない場合はstopped
となりますqzss
... QZSSが有効な場合はenabled
、無効な場合はdisabled
、利用できない場合はN/A
となります
GPSの位置情報をコマンドラインから取得することができます。
$ sudo candy gnss locate
結果は、以下のようなJSON形式の文字列が返ります。
{
"timestamp": "2018-05-23T04:26:44.000Z",
"latitude": 35.00000,
"longitude": 139.00000,
"altitude": 54.8,
"cog": 132.3,
"spkm": 0.0,
"spkn": 0.0,
"nsat": 7,
"hdop": 0.9,
"fix": "2D"
}
timestamp
... ISO8601フォーマットの日付(UTC)latitude
... 緯度 (°)longitude
... 経度 (°)altitude
... 高度 (m)cog
... 進行方向(真北からの角度)spkm
... 対地速度(km/h)spkn
... 対地速度(knots)nsat
... 受信衛星数hdop
... 水平位置精度劣化度(0.5~99.9)fix
... GNSS測位モード(2Dまたは3D)
UART接続(USB接続なし)で通信中の場合は、以下のように--suspend --resume
をつけてください。
$ sudo candy gnss locate --suspend --resume