@@ -12,19 +12,19 @@ tDiary 2.2からは標準でspamフィルタが付属していますが、適切
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この記事では、最低限の設定で効果的にspamを撃退できるフィルタの設定方法をお教えします。
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### メール欄をトラップにする「hide-mail-fieldプラグイン」
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- のっけから標準のspamフィルタでない機能ですが、最近のspamには非常に効果がある方法です。この手法では、「人間には見えないがspamボット{{fn 'ツッコミspamはほとんどがプログラムによる自動投稿です。'}} には見える」というトラップ(罠)用のフィールドを用意して、そこにおびき出します。うまいトラップを用意できれば、かなりの割合のspamを撃退できます。
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+ のっけから標準のspamフィルタでない機能ですが、最近のspamには非常に効果がある方法です。この手法では、「人間には見えないがspamボット[ ^ 1 ] には見える」というトラップ(罠)用のフィールドを用意して、そこにおびき出します。うまいトラップを用意できれば、かなりの割合のspamを撃退できます。
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tDiaryのツッコミフォームには、名前、E-mail、本文のフィールドがありますが、このうちE-mail欄は必須ではありません。E-mail欄を人間には見えないようにすることで、「E-mailを入力してあるツッコミはspam」という判断をします。
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設定は以下の手順で行います:
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- # 設定ページの「プラグイン選択」(基本カテゴリ)から「hide-mail-field.rb」を選択して有効にします。
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- # これだけではspamフィルタは有効になりません。続いて「spamフィルタ」(セキュリティカテゴリ)を開きます。
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- # 「ツッコミのメールアドレスが以下のパターンに当てはまる場合はspamとみなす。正規表現が使えます」の内容に「@」を入力してOKします。
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+ * 設定ページの「プラグイン選択」(基本カテゴリ)から「hide-mail-field.rb」を選択して有効にします。
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+ * これだけではspamフィルタは有効になりません。続いて「spamフィルタ」(セキュリティカテゴリ)を開きます。
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+ * 「ツッコミのメールアドレスが以下のパターンに当てはまる場合はspamとみなす。正規表現が使えます」の内容に「@」を入力してOKします。
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これで、E-mail欄に「@」(メールアドレスに必ず含まれる文字)が入っているツッコミはすべてspamと見なせます。人間がツッコミフォームを見ると、E-mail欄が消えていることがわかります。
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- また、万が一E-mail欄が消えないブラウザを使っている人のために、ツッコミ欄の注意書きを書き換えておきましょう。設定ページに「メール欄隠し」(セキュリティカテゴリ)が増えているので、そこに「spam対策でE-mail欄は隠してあります。もしE-mail欄が見えていても、何も入力しないで下さい。」のような注意書きを加えておきましょう{{fn 'この記述はspamフィルタの設定ページでも書き換えられます。'}} 。
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+ また、万が一E-mail欄が消えないブラウザを使っている人のために、ツッコミ欄の注意書きを書き換えておきましょう。設定ページに「メール欄隠し」(セキュリティカテゴリ)が増えているので、そこに「spam対策でE-mail欄は隠してあります。もしE-mail欄が見えていても、何も入力しないで下さい。」のような注意書きを加えておきましょう[ ^ 2 ] 。
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### ツッコミに含まれるURLの数を制限する
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ほとんどのツッコミspamは、自サイトへ誘導したり、メールで問合せをしてもらうことが目的です。後者については最初の「E-mail欄トラップ」で捕まえられますが、本文にURLを書き込んでいくタイプについては、別の手法が必要です。
@@ -38,17 +38,22 @@ TrackBack機能を有効にしている人も多いでしょう。TrackBackは
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そこで、TrackBackを受信したら、送付元の内容を調べて、自分のサイトへのリンクがなければspamとみなすフィルタが装備されています。以下のように設定します:
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- # 設定ページから「spamフィルタ」(セキュリティカテゴリ)を選択します。
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- # 「内容によるフィルタ」の一番最後に「TrackBack送信元の」……という項目があります。ここを「中に自サイトへのリンクがあれば受信する」にしてOKします。
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+ * 設定ページから「spamフィルタ」(セキュリティカテゴリ)を選択します。
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+ * 「内容によるフィルタ」の一番最後に「TrackBack送信元の」……という項目があります。ここを「中に自サイトへのリンクがあれば受信する」にしてOKします。
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これで設定は完了です。TrackBack spamのほとんどはこれで撃退できるでしょう。
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### 最後の砦「Akismet」などの学習型フィルタ
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- 上記3つの設定で、ほぼspamを撃退できます{{fn 'spammerが使うテクノロジも日々進歩しています。これらのフィルタが効果を失うのも時間の問題かも知れません。'}} 。この上でさらにフィルタをかけるのであれば、学習型のフィルタを併用するとよいでしょう。
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+ 上記3つの設定で、ほぼspamを撃退できます[ ^ 3 ] 。この上でさらにフィルタをかけるのであれば、学習型のフィルタを併用するとよいでしょう。
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#### Akismet spamフィルタ
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[ Akismet] ( http://akismet.com/ ) というオンラインspamフィルタサービスを利用するプラグインです。プラグイン選択にて有効にすると、設定可能になります。詳しくは[ ヘルプ] ( http://docs.tdiary.org/ja/?akismet.rb ) を参照してください。
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#### Bayesフィルタ
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Akismetのようなオンラインサービスではなく、自分で学習させるタイプのフィルタもあります。ベイジアンというアルゴリズムを使ったBayesフィルタが、contribパッケージに含まれています。詳しくは[ 作者のサイト] ( http://www.hinet.mydns.jp/?SpamBayes ) を参考にしてください。
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+ ### 脚注
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+ [ ^ 1 ] : ツッコミspamはほとんどがプログラムによる自動投稿です。
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+ [ ^ 2 ] : この記述はspamフィルタの設定ページでも書き換えられます。
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+ [ ^ 3 ] : spammerが使うテクノロジも日々進歩しています。これらのフィルタが効果を失うのも時間の問題かも知れません。
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